経験者に「聞いてみよう」

ここでは親の会や相談会でよく寄せられるお困り事や

経験者が体験した辛かったことなどを回答とともにご紹介します。

人それぞれに困りの背景や置かれている環境は違うため

これだけでは解決に至らない場合もあると思いますが

相談に行く元気もない、どうしていいかわからない時の手助けになれば嬉しいです。

学校について

Q. 4月から中学生ですが本人は学校に行かないといってます。
制服や教科書など買っておいた方がいいのでしょうか?
A. 制服や教科書はPTAがリサイクルしている学校もあります、問い合わせてみてください。
PTA会費、給食費をどうするかもお早めにご検討ください。
今のところフリースクールを利用する場合の補助金はありません。
Q. PTA役員について教えてください。こどもは不登校でまったく学校に行ってません。
こども1人につき1役と聞いてますが、学校に通えず苦しい思いをしているのに、学校に通えている子をみるのはとても辛いです、断ってもいいのでしょうか。
A. PTAは任意団体であり任意加入です。非加入だからといって差別や不利益はありません。
不登校やご事情により協力が難しい場合でも、学校に在籍していれば加入することができます。
役員を強制することは法律上できません。本部役員には守秘義務がありますので安心してご連絡ください。
Q. こどもは小学3年で医師から発達障害の診断をとりました、学習障害の専門家の意見書もあります。
学校での合理的配慮をお願いしたいのですが、だれに相談したらいいのかわかりません。
A. まず担任の先生に相談してください。校内の委員会で支援員が必要と判断されることもありますし、保育等訪問支援を利用してサポートしていただくこともできます。(要申請、市区町村から受給者証の支給決定が必要)
担任の先生のほか、管理職の先生、スクールカウンセラーの先生、養護の先生、特別支援コーディネーターの先生、特別支援教室の先生もご相談にのってくださります。具体的にどのような場面でなにに困っていて、どうすれば自分で解決できるのかをお伝えできるといいと思います。

保護者が提案しても環境が整っていないためにできないことも多々あります、そんな時に学び合う場が親の会です、経験談や出版物、事例集からどんなことができるかを一緒に探します

相談先・福祉サービスについて

Q. 保育等訪問支援を利用したいです、どこに行けばいいですか?
A. 給付費支給申請を市区町村にする必要があります(受給者証の取得)、本人の学習状況や生活自立、集団適応などの直接的な支援だけでなく、園や学校の先生、支援員、学童など、こども周りの大人の理解と教室の環境など、間接的な支援が必要不可欠です、良い関係性ができるといいですね。

地域の児童発達支援センターほか、事業所で手続きの流れをきいてください。

福ナビとうきょう福祉ナビゲーション

https://www.fukunavi.or.jp/fukunavi/controller?cmd=lst&actionID=jgytik&SVCSBR_CD=416&JGY_CD1=&JGY_CD2=&JGY_CD3=&JGY_CD4=&JGY_CD5=&HYK_FL=1
Q. 子育てしながらの生活がうまくまわらず、親子関係の悩みを打ち明ける人がいません。
夫や親族など理解してほしい人にこそ冷たくあしらわれて涙がでます。
専門家(カウンセリング)に通っていますがモヤモヤは解消されません。
A. しんどいですよね、本当に期待しているのは傾聴や回答ではなく、親身に話を聞いてもらった、母ではなくひとりの人として扱ってもらえた、わかってもらえた、『聞いてくれる人が同じような経験をしていた』そのようなときに、きもちが楽になるようです。

不安や心配をやわらげてくれるひとは意外と身近に住んでます。親の会を訪ねてみてください。
【体験談】相談に行ったのに「親の努力不足」「様子を見ましょう」と言われて解決策がみつからなかった。
子供が2歳の時、地域センターや幼稚園で相談するも理解も支援も得られませんでした。

自分の責任と思い、子と向き合おうとするもうまくゆかずに無力感と孤独感で疲弊する毎日。 やがて家庭支援センターで良い担当者に恵まれ、また同じ立場の先輩ママと出会ったことから次第に環境が好転し、心療内科の受診、療育手帳の取得、言語訓練や療育をスタートし親子関係も良くなり私も笑顔が増えました。

親の会と出会ったことで、子供との向き合い方や、悩みや辛さの共有をしたり、確かな情報を得たりと助けられています。

家庭のこと

【体験談】 不登校をきっかけに家族の関係が悪くなってしまい辛かったです。
小学校高学年になり、突然学校に行けなくなりました。
学校からは「まずは来てもらえないとなす術がない。」と言われ、不登校についてどう向き合うべきなのか、家族で孤立した状態になり非常に辛かったです。

家族だけで考えるうちは、みんながバラバラの考えで解決しようと動いていて、一層傷が深まったように感じ、消えてしまいたいとすら思いました。

市内で行われるペアレントトレーニングや親業などの講演会や講習会に参加することで、子どもを知り、子どもを丸ごと受け止めるには、親自身も自分を知り自分を認めていく必要があると学びました。
子どもは周りが余計なことをしなくても成長していく力が備わっている、と気づけたことで、救われました。

今は学校外の学びの場などに出向き、子ども、そして私も、それぞれの人生をいきいきとと歩んでいると感じています。